STOP!アルファブロガー
宣伝されるブロガー集団にNO!

4月1日更新⇒ジャパンブログアワードの残念な結果
目次
仕組まれた錯覚
アルファブロガーなくして成り立たない
アルファブロガーは会員制社交クラブ!?
アルファブロガーアワードは内輪のイベント?
71万人のアルファブロガー
アルファブロガーの始まりのニューズウィークの出典
Japan Blog Awardの残念な結果
仕組まれた錯覚

アルファブロガーの定義とは何でしょうか。そこでwikipediaを見てみると、広義の定義、狭義の定義とふたつにわけられています。
広義の方が、「ブロガーの中でも特に議題設定効果が高く、他のブログへの影響力の強いブログの書き手を指す」そうで、「A-list Blogger」と同じ意味とか。
そして狭義のほうが、「アルファブロガーを探せ」で選ばれたブロガーたち。と、いうことになってます。
同じ言葉がなぜ二つの意味があるというおかしな状態になってるのでしょうか。「アルファブロガーを探せ」という賞がアルファブロガーを選んでいるのであれば、広義、狭義を分ける必要はありません。
アルファブロガーに関してかかれた記事のいくつかをみると、よくかかれるのが、ニューヨークタイムズの記事です。
"2004年12月20日号のニューズウィーク誌に「Alpha Bloggersという記事が掲載される。"
その雑誌に書かれた記事をとりあげることによってアルファブロガーのイメージを錯覚をさせてきました。
「アルファブロガーを探せ」で選ばれたブロガーが狭義のアルファブロガーという言い方は不適切です。 なぜなら広義の意味で当初からアルファブロガーという言葉が使われています。 米国のアルファブロガーをまず例にあげ、錯覚を促し、そういった影響力のあるブロガーを日本で探したかのような表現になっています。

以下が「アルファブロガーを探せ」の仕掛け人たちによるアルファブロガー紹介です。

書籍です。

「アルファブロガー」を知ってますか?アルファブロガーは、スゴいウェブログを書いているスゴいブロガーです。 ほかのウェブログからいつも参照されているようなブログ、ネットでの世論形成に大きな影響力を持っているようなウェブログ、そういうごく少数のパワーブロガーだけが「アルファブロガー」と呼ばれるのです。2005年2月、草の根の投票企画「日本のアルファブロガーを探せ!」の結果が発表 されました。ここで「日本のアルファブロガー」として名前の上がったトップ20のうち、主にITビジネスや時評といった分野で活躍する「ベストイレブン」の方々に、どのようにブログを運営しているのか、その秘訣を教えてもらいました。

2005年です。
 
あれから、1年が経ちましたが、 はたして「アルファブロガー」と呼ばれるような「多くの影響力のある読者に読まれているブロガー」 は、この1年間に増えているのでしょうか?
 それともやっぱり昨年と変わらず20名程度しかいないのでしょうか


2006年の文章です

米国では、影響力のある多くの読者に読まれているブロガーを 「アルファブロガー」と読んでいるようです。  では、日本にはそういった影響力のあるブロガーってどれぐらいいるんでしょうか? そんな疑問から始まったのがアルファブロガー投票企画です。  2004年、2005年の2回の投票を通じて30名のブロガーが、アルファブロガーに選ばれています。  きっと、皆さんの参考になるブログがあると思いますので、是非参考にして下さい。

●同じく2006年です。
 FPNでは、「日本のアルファブロガーを探せ」と銘打って、投票企画を行っています。  一昨年、昨年と、あわせて30人のアルファブロガーを探し出しましたが、「アルファブロガー」 と呼ばれるような「多くの影響力のある読者に読まれているブロガー」は、この1年間に増えているのでしょうか?
余談ですがこのページのタイトルにはこのように書かれています。
"アルファブロガー-:人気ブログランキングで見つけられないおすすめブログ"
つまり、人気ブログランキングでは見つからないマイナーブロガーをアルファブロガーとして当時選んでいたことになります。

こうして「広義のアルファブロガーの意味」で「アルファブロガー」という言葉が広がっていくことになりました。
「世論に影響を与えていて、そして他のブログとは全然違いますよ」
「ニューズウィークで凄いブロガーが紹介されて、それをきっかけに日本でもアルファブロガーを選びました。」
「日本にもすごいブロガーがいますよ」

「アルファブロガーは凄い」という定義は、日本でアルファブロガーという言葉が紹介されたその瞬間から アルファブロガーの言葉の意味として宣伝されてきました。
「そんなに凄いブロガーがいるなら、ぜひお話を聞いてみないといけない」と、あちこちから執筆依頼や、取材依頼が殺到する騒ぎにもなっているのです。

現在、アルファブロガーの意味は複数あるとして、巧妙な使い分けが始まっています。wikipediaで広義、狭義としてわけられているものもその一つでしょう。 ニューズウィークの記事を掲げて錯覚を作ってきましたが、アルファブロガーの選考がおかしいとの批判にたいしては、「人に少しでも影響をあたえるものは全部アルファだ」と強弁しています。 しかし使い分けるといっても同じ言葉を使ってる以上、錯覚はとまりません。ニューズウィークの記事から言葉をとってきたその瞬間から錯覚があります。

以下がアルファブロガーの仕掛け人である徳力さんによる最新の定義です。

 BroadBand Watchの記事でも言及してますが、5人にしか読まれていなくても、5人に大きな影響を与えているのであれば、 十分アルファブロガー的なブロガーと言えると思っています

ずいぶんと定義が変わったと思いませんか。多くの影響力のある読者に読まれているブロガーを選んでいたのではなかったのでしょうか。 アルファブロガーを探せという賞は、錯覚をうみだすための賞であったと思います。
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